物損事故の示談書
物損事故の示談書
物損事故とは、交通事故のうち、人の死傷がない場合の、車同士や家屋・店舗・塀などとの衝突事故のことをいいます。
一般に車両の修理費や塗装費、代車料等の物的な実損害の賠償が原則ですが、例外的に、自宅や店舗内の補修工事に伴う、宿泊費や営業損害保障などの費用がかかる場合もあります。
示談書においては、原因事実である「事故の内容」、当事者と車両の表示、などの当該事故を特定出来る情報、および具体的な被害や損害の内容と金額、過失割合、等を正確に記載しておいた方が将来的なトラブルの予防につながります。
一般的な記載事項
- 事故発生日時
- 事故発生場所
- 事故当事者(所有者、運転者、雇主、等)
- 事故の状況
- 示談内容(損害額と内訳、過失割合、賠償額、既払額)
- 相殺の有無、支払う者と支払う金額、支払方法
- 遅延損害金
- 守秘義務条項
- 清算条項
示談書サンプル
示談書文例
本ページで紹介する示談書は、一般的な、甲乙双方とも所有者(使用者)兼運転手で、どちらにも過失責任がある場合の一般的な文例サンプルです。
当事者の「甲」と「乙」は、通常、事故証明書において、過失責任割合の大きい方が「甲」となります。
所有者・使用者以外に、運転者、使用者責任を負う雇用主、などの当事者がいる場合には、「甲」「乙」「丙」「丁」「戊」と表記します。
示 談 書
事故発生日時 | : | 20XX年(令和XX年)X月X日●曜日 午後X:XXごろ |
事故発生場所 | : | 東京都●●区●●X丁目X番X号 |
事故当事者(甲) | : | 甲山 太郎(車両登録番号:●●XXX あXXXX) |
事故当事者(乙) | : | 乙川 次郎(車両登録番号:●●XXX あXXXX) |
【事故の状況】
乙の自動車が上記事故発生現場で信号右折する際、甲の自動車が乙の自動車後部へ追突し、甲乙双方の車輌が破損した。
第1条 | (示談内容) |
上記「事故発生日時」に「事故発生場所」において発生した交通事故につき、甲と乙は、以下のとおり合意した。 |
| 甲 | 乙 |
損害額 | 金●●●,●●●円 | 金●●●,●●●円 |
損害の内訳 | (1)●●● ●●,●●●円 (2)●●● ●●,●●●円 (3)●●● ●●,●●●円 | (1)●●● ●●,●●●円 (2)●●● ●●,●●●円 (3)●●● ●●,●●●円 |
過失責任割合 | ●●% | ●●% |
賠償金額 | 金●●●,●●●円 | 金●●●,●●●円 |
既払金額 | 金●●●,●●●円 | 金●●●,●●●円 |
|
| 1. | 甲は、乙に対し、前記の損害金額から既払金額を控除した残金●●●,●●●円の支払義務があることを確認した。 |
| 2. | 乙は、甲に対し、前記の損害金額から既払金額を控除した残金●●●,●●●円の支払義務があることを確認した。 |
| 3. | 甲と乙は、各自の損害額を相殺し、(甲)が(乙)に対し、相殺後の残金●●●,●●●円を、令和XX年X月X日限り一括にて、(乙)の指定する下記口座に振り込んで支払う。 |
| |
【口座】
金融機関名:
取扱営業所:
預金種別:
口座番号:
口座名義:
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| 4. | 支払に関する費用(振込手数料等)については、(甲)が負担するものとする。 |
第2条 | (遅延損害金) |
乙が第1条に定める債務を一部でも怠ったときは、既払金額を除く残額に対し、年●●.●%の割合による遅延損害金を付加して、直ちに支払わなければならない。 |
第3条 | (誓約事項および守秘義務条項) |
| (1) | 甲及び乙は、相互に、相手方の私生活または業務の平穏を害するような言動を行わないことを約束する。 |
| (2) | 甲及び乙は、本示談書に定める内容に関し、自己の家族や職場などの利害関係者を除き、第三者に告知、開示、漏えい、または当該内容を第三者が容易に想起し得るような言動をしない事を約する。 |
第4条 | (清算条項) |
双方協議の結果、上記の通り示談が成立し、甲と乙は、本件に関し、今後相手方もしくはその関係者に対し、名目の如何を問わず、いかなる事情が発生しても、裁判上、裁判外を問わず一切の請求や異議申立を行わないことを相互に確認した。 |
以上、本契約の成立を証するため、本書2通を作成し、甲乙各自署名捺印の上、各1通宛を保有する。
令和●年●月●日
(甲) 住所
氏名 印
(乙) 住所
氏名 印
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