示談書を作成するメリット・示談書の効力
示談書のメリット・効力
示談書を作成する目的は、紛争の解決を図るため、または、終結したことを確認することにあります。
また、示談書を作成する最大のメリットは、将来的な紛争の予防です。
示談そのものは契約の一種であり、原則として、口約束でも成立します。
しかしながら、もしも「言った言わない」の争いになった場合、約束をしたことを証明することが出来ません。
また、あとで「やはり気が変わった」「内容を変更して欲しい」などと話が変わってしまう危険があります。
さらに、後日、「足りなかった」と追加請求されたり、「払い過ぎた」と返還請求されてしまっては何ら解決になりません。
示談合意した意思を明確にし、具体的な条件を書面に残しておくことで、将来的な紛争を予防することにつながります。
きちんと具体的な内容を明らかにしておくことで、相互に、義務や責任を強く自覚・認識することができますし、履行の内容や方法を確認するマニュアルとなり、合意内容に関する疑義や誤解を予防することにもつながります。
そして、示談書があれば、もしも万が一、将来的にトラブルとなった場合でも、示談が成立したことを証明するための有力な証拠となります。
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